目指せさらなる高み‼︎さら高の麻雀レポート

さらなる高みを目指す女子大生の求道の轍。

ユニバとさら高、ときどきヤンキー

あけましておめでとうございます。

 


今年はブログの更新を定期的に行って読んでくださっている皆様に有意義な暇つぶしを提供できればと考えています。

 

今回の記事のような自分語り、天鳳民列伝、 点数計算の覚え方などジャンルも広げていけたらと考えているのでどうぞよろしくお願いします。

 

 

さて、突然だが私の最も好きなものはユニバーサルスタジオジャパンだ。

 

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ハッキリ言ってそこらのユニバ好きとはレベルが違う自負がある。


ブログとかで『ユニバの攻略法』みたいなものを書けばそれで収入を得られるんじゃないかと思うくらいユニバのことを愛しているし、知識も持っているつもりだ。

 

 

元々私は『動物園』とか『遊園地』とか、 そういったレジャー施設には全く興味がなかった。
あんなものはお子様が遊びにいくところで大人が行っても一日中歩いたり、列に並んだりして疲れるだけだと思っていたのだ。

 

事実、 中学校と高校の遠足でユニバに行ったことがあるのだが、 確かETに2時間くらい並んだ記憶がある。楽しいには楽しいが、高い金を払ってまで行くもんじゃないな、と思った。

 

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そんな私の考えを変えるきっかけになったのは香川に住んでいたころに行ったレオマワールドという遊園地だ。

 

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友人が「遊園地に行きたい」 というので香川県に唯一存在する遊園地であるレオマに向かった。

 

電車を小一時間乗って、徒歩で山を登って、 息を切らしながらたどり着いたレオマワールド
当日、台風が接近していたこともあり、 園内は私達2人を含めてマジで20人くらいしかいないんじゃないか?と思えるほどの閑散ぶりだった。

 

一番目玉アトラクションっぽいジェットコースターも私たちが乗りに来たから渋々動かすみたいな感じで待ち時間は乗車準備の1分くらいだった。

 

 

 

これがはっきり言って死ぬほど楽しかった。


台風がきて悪天候で、

 

ハロウィンイベント中でお菓子を配るスタッフが気恥ずかしそうに 「トリックオアトリート…w」と呟く中途半端なホスピタリティで、

 

ガラガラすぎて午前中にはすべての乗り物に乗り終わってやることがなくなって

 

夜のショーを観終わった瞬間豪雨に見舞われて

 

帰りのバスを逃して1時間徒歩で山道を歩いて帰ったにも関わらず楽しかったのだ。

 

言っちゃ悪いがこんな場末の遊園地で死ぬほど楽しかったのだからディズニーリゾートやユニバにいったらどれだけ楽しいのか想像もつかなかった。

 

その数か月後、友達と今度はユニバに行った。
2泊3日で2日間はユニバという攻めたスケジュールだ。

 

 

これはもうたまらなかった。

 


帰り際に本気で憂鬱になって涙があふれてきたほどだ。


この時もはしゃぎすぎて腰が痛かったし、足の感覚も失いかけていたがそれを補って余りある楽しさだった。 ユニバの楽しさはいずれ別記事で語りたいと思う。

 

 

香川に住んでいたのでユニバに行く手段は様々だった。


一番安く行くならフェリーと電車を乗り継いでいく方法。 手軽に行くなら直接ユニバに到着する高速バス。 道中を楽しむならレンタカー。 もちろん私は全ての手段を経験した。

 

おかげで電車なら『 三ノ宮駅のこの位置から電車に乗れば大阪駅に着いた時に階段が目の前にある場所で下車できる』 みたいに各交通手段の攻略法を掴んでいった。

 

当然年パスを購入して、月に1度は必ずユニバに行っていた。 友達のほとんどは年パスホルダーではなかったので、 3グループほどの『たまにならユニバ行ってもいいよ』 勢をローテーションさせていた。

 

どうしても友達が行ってくれない場合は家族を誘っていたし、 家族すら行ってくれないときは一人で行くほどユニバが好きになっていた。

 


ある日、私は母と弟とユニバに行った。この日はマイカーだった。

 

夕方ごろにパークを出て帰路についたのだが、 ガソリンがほとんどないことに気付く。

 

車で行ったことある人はわかるかもしれないが、 高速道路乗り場の近くにセルフのガソリンスタンドがある。ここで給油をしていこうということで立ち寄ったのだが、これがまずかった。

 

 

入った瞬間に気が付いたのだが、このスタンドで暴走族が集会(ただ集団で給油していただけかもしれんが) を行っていたのである。

 

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※「暴走族」で検索して一番彼らのイメージに近い画像

 

純正とは程遠い攻撃的なカスタムをされたバイクが数十台。 同じく気合の入ったいかにもワルそうな若者が数十人いた。

 

なんて間の悪いときに来てしまったんだ。


もう給油をすることなくスタンドから出ていきたい思いもあったのだが、

 

あからさまに『怖い人たちがいるので他にいきま~す』感が出て逆に絡まれるかもしれないという恐怖が芽生えたので神速で給油して出ていくことにした。

 

 

満タンまで給油したいところを、10Lだけにして力いっぱい給油ノズルのトリガーを引いた。

 

マジで人生で一番長い給油だった。そして急いで清算を済ませてガソリンスタンドから飛び出た。

 

 

ワイ「めっちゃ怖かったわ。にらまれてたやんな?」

 

おかん「あんたちゃんと店内見てから入らんと…。 絡まれたらエライことよ」

 

とにかく、 無事にガソリンスタンドを出れてほっと一息つくさら高一家。

 


しかし、 スタンドから出てすぐの信号で止まっているときに悲劇は起きてしまった。

 

 

ガソリンスタンドから次々に飛び出してくる世紀末バイク集団。その姿はさながら巣を攻撃されたスズメバチだ。

 

 

私たちの乗っている軽自動車はあっという間に彼らのバイクに取り囲まれてしまった。

 

しかし、我々はただ信号で止まっているだけだ。恐れることは何もない。平常心で信号を変わるのを待つだけだ…

 

 

そんな願いもむなしく、 なんと隣に停まった若者がバイクから降りて私たちのほうに歩いてきた。

 

 

涙が出そうだった。
神に誓って言うが私は何もしていない。ただ給油をしただけだ。 絡まれる覚えなど何一つないのだ。私は心の底から『 早く信号変われ!』と祈った。

 

だが無情にも信号は変わらない。そして、歩いてきたヤンキーがとうとう運転席の窓を叩いた。

 

周りのバイク連中もみんな私たちの車を指差して何か叫んでいた。

 

本気で人生終了したと思った。

 

私たちはさっきまでユニバーサルスタジオジャパンで楽しい時間を過ごしていたはずだ。

 

それがなぜ、いまこんな目に遭っているのか?

 

慎ましく暮らす家族の小さな楽しみさえ神は許してくれないというのだろうか。あんまりじゃないか。

 

私は観念して窓を開けた。 腕とかを入れられると怖いので声が聞こえるくらいの小さな隙間分 だけだ。

 

 

ワイ「なんでしょうか…(泣」

 

 

震える声で私は言った。

すると、ヤンキーは顎をしゃくりながら言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「給油口、開いてますよ」


ワイ「えっ」

 

 

予想外の言葉にパニックになった。

 

急いでガソリンスタンドを出たせいで給油口が開いていたのだ。

 

サイドミラーで見たら確かに開いていた。

 

周りのバイク連中も「 給油口ー!」「開きっぱなしやでー!」と叫んでいた。

 

でもどうすればいいのか驚きすぎてわからなかった。 信号変わりそうだし、ヤンキー怖いしでパニッパニッである。

 

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ワイ「あっあっ…」

 

ヤンキー「閉めときますね~」

 

助手席側に停まっていたバイクの奴が駆け寄ってきて給油口を閉めてくれた。

 

「じゃあ気を付けて!」

 

そう言い残して彼らは爆音と共に大阪の街へ消えていった。

 

私たちは帰りの高速道路で彼らを見た目だけで判断したことを猛省した。


きっと彼らはどこかで誰かに迷惑をかけていることもあるだろう。

 

だけど、 見た目だけで彼らをクズだカスだと罵っていいわけがなかったのだ。

 

そうやって我々が彼らのことを決めつけて居場所を奪っているのではないだろうか?

 

腐ったみかんは他のみかんと一緒にすると周りも腐らせてしまう。


だけど、最初のみかんを腐らせているのは我々ではないだろうか。

 

腐った房があるならそこを取り除いて綺麗にすればいい。

 

そんな農家に私はなりたい。そう思った。

さらなる高みVSヤンキー

先日の記事で自己紹介と称して過去のヤンキーエピソードを書いたが、思いのほか好評だったようで、「面白かった」 とたくさんの人に言っていただけた。私の身代わりとなった田中も浮かばれるだろう。

 

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前も書いたが、 私はやたら変人に絡まれる。

 


高校の遠足で登山をした帰り、上も下も鮮やかな緑色のジャージを着て神戸の街を歩いていると5人組くらいのヤンキーに絡まれた。

 

ヤ「何調子乗ってるねん」


といきなり凄まれ、私はもうパニックだ。

誰がこんなダサい恰好で調子に乗ってるというのか。なにしろ胸の辺りとズボンの裾には名字が印字されている真緑のジャージだ。

 

 

思わず
「いや、調子乗ってへん」
と答えてしまった。

 

ちょっと口調が強かったか?と思ったが、意外にもヤンキーは「 確かに」と納得してくれ、「ごめん、(行って)ええで!」 とすぐ解放してくれた。

 


それはともかく年の瀬だ。
この寒空を歩いているとどうしても昔のことを思い出してしまう。


今回は少しだけ自分語りに付き合ってほしい。

 


私の高校の頃の同級生にヨッシーという者がいた。


ヨッシーとは小学校の頃よく遊んでいたのだが、 中学校に入って彼が悪い連中とつるみ始めてから徐々に疎遠になっていった。

 

とはいえ、高校も同じ学校に進学し、仲が良いとは言えないにしろ小→中→高と長い付き合いなので、 たまに話すかな?くらいの関係が続いていた。

 

しかし、ヨッシーは少しずつ学校に来る頻度が少なくなり、 2年生の秋ごろにはほとんど不登校みたいな感じになっていた。

 

そんな秋のある日。
おそらく体育大会の準備をしていたのだと思うが、 授業時間中に私はグラウンドの隅っこのフェンス際で体育大会で使用する備品の修繕をしていた。

 

フェンスの向こうには細いあぜ道があるのだが、 1台の原付がこちらに向かってくるのが見えた。原付は私の前で停車し、運転手がヘルメットを脱ぎながら近づいてきた。

 

そう、彼こそがヨッシーだった。
超久しぶりに見たヨッシーは肩で風を切りながらこちらに近付いてきて、

 

ヨ「おう、何してるん?」

と巻き舌で話しかけてきた。

 

ワイ「体育大会の準備してるんやけど、ヨッシーこそ何してるん? 」

 

ヨ「ああ、これ見てぇや」

 

見るとヨッシーが履いているのはボロボロのナイキの靴。

 

ヨ「ガムテープない?」

 

いや、普通高校生がガムテープなんか携帯してないだろうよと思ったが、備品の修繕をしていたためたまたま手元に紅白のテープがあった。

 

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私はヨッシーにテープを渡した。

ヨッシーは靴をテープでグルグル巻きにして応急処置を行う。真っ赤でクソダサかったが、そこは触れないことにした。

 

ヨ「じゃあテープ返すわ」

 

ヨッシーはそう言うとつま先にテープの輪の部分を引っ掛けて靴飛ばしの容量で思いっきり足を蹴り上げる。

 

普通に返せばいいのにほんとアホだなと思った。

 

さらにアホなのが、テープだけ飛ばせばいいのに靴がすっぽ抜けて一緒に飛んでいた。真っ赤なテープでコーティングされたダサい靴が宙を舞う。

 

その時、突風が吹いた。

 

ヨッシーの靴はテープの留め方が甘かったのか空中でバラバラに分解され、その破片は田んぼの真ん中に落下していった。(テープは私の手元に返ってきた)

 

ヨッシーはしばらく田んぼに落ちた靴を茫然と見つめていたが、突如何事もなかったように

 

「よし!ほな帰るわ!」

 

と原付にまたがって去っていった。

 

何一つ「よし」ではない。なんならゴミを田んぼに捨てられた農家さんはいい迷惑だ。片足が裸足のまま去っていくヨッシーの後ろ姿はどことなく寂しそうだった。

 

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それにしても、懐かしい思い出だ。
私は今「ふふ、」と過去を懐かしみながらイオンのフードコートにいる。

 

イオンといえば、"あのとき"もイオンにいたっけ。年月が経っても強烈な記憶はなかなか消えないものだ。


あれは高校2年の冬の定期テストの時期だ。

私は仲の良いサッカー部の滝沢とイオンのフードコートにいた。テスト期間なので午前で学校が終わっていたのだ。

 

フードコートは平日なのにそこそこ混雑していた。その中に一際目立つヤンキーの女子中学生(ヤン女)の2人組がいた。

 

わたしと滝沢はうどんのトレーを運びながら「トラブルに巻き込まれたら嫌だから離れて座ろう」とヤン女から10mくらい離れたところに座った。

 

「あいつら見るからにヤンキーやなw」と草を生やしていると、わたしの後頭部に何かが当たった。気のせいかなと思ってうどんを食べ続けていたが、何度も当たるので流石に何だろうと振り返った。

 

ポテトだ。

 

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嘘だろ、まさか、そんなことが…!

 

そう、ヤン女がこちらにポテトを投げていたのだ。私は彼女たちに背を向ける位置にいたので後頭部にポテトが当たる当たる。

 

外れたポテトがうどんにも何本か着水した。

しかもゲリラポテト豪雨はなかなかやまない。奴ら、恐ろしいことにLサイズのポテトを投げていたのだ。

 

もう私の後頭部は塩と油でギトギトである。

 

着弾したポテトが足元に溜まっていくので私たちがお行儀が悪いみたいになるのも悔しかった。

 

とはいえ、我々は高校生で相手は中学生。

事を荒立てず無心でうどんを食べ続けた。

気が付いたらポテト豪雨もやみ、振り返るとヤン女もいなくなっていた。ホッと安堵の息をつく。

 

その瞬間、次の事件が起きた。

 

警察「すいません、少しいいかな?」

 

公僕がどこからともなく現れたのだ。

 

警察「実はさっきそこに女の子がいたと思うんだけど、通報を受けてきました。君たちに絡まれて困っていると」

 

冗談はよしこさんである。私たちは善良な一般市民代表である。私は足元に散らかったポテトと塩と油でギトギトの後頭部、そしてうどんに浮いているポテトを公僕に見せた。

 

警察「うーん、、、いや、私も通報した子の風貌を見てきっと君たちじゃなくて向こうが絡んでるんだろうなって思ったんだ。でも場を収めるために今日は帰ってくれないかな?」

 

正直なんでやねんと思ったが公僕にも業務があるのだ。ここで取り調べしたり書類を書いたりする手間を惜しんだのだろう。高校生ながら事情を察した私は「わかりました」と答え、急いでうどんを平らげると帰るために駐輪場に向かった。

 

するとヤン女がそこにいた。

 

ヤン女「おい!お前らウチらのことなめとるやろ」

 

ああ、またか。なぜヤンキーは常に自分が舐められていると思ってしまうのだろう。そんな風に感じている君たちの弱い心をナメているよといいたかったが大人なので、

 

ワイ「ナメてません」

 

と言った。しかし彼女たちもボルテージが上がっているようで食い下がってくる。

 

ヤン女「いやナメてるやろ。お前らな、その制服○○高やろ。ウチらそこに先輩おるからおちょくっとったらシバいてもらうぞ」

 

まるでヤンキー漫画みたいな絡まれ方に思わず笑ってしまった。

 

ヤン女「なにわろてるねん!お前らほんま知らんで」

 

滝沢「わかったわかったwもう正味だるいから好きにせえや」

 

滝沢はヤンを完全に無視して自転車に乗る。私もそれに追随した。

 

ワイ「ほな、また…w」

 

軽く煽って立ち去る。後ろでヤン女が「覚えとけよ」みたいなことを言っていたのを笑いながら滝沢の家に言ってマリオカートスマブラを楽しんだ。テスト勉強はしていない。

 

翌朝、いつものように滝沢と学校に向かう。うちの学校はチャリ通が基本のくせに丘の上にあるというバカみたいな立地をしている。この日も最後の坂を登り切ったとき、とんでもないものが目に飛び込んできた。

 

数台のバイクと柄の悪そうな連中。ヤンキーがたまっていること自体は珍しくもないが、その輪の中に昨日のヤン女がいた。

 

やばい!あいつら本当に我々をシバきにきたのだ。滝沢も流石に青ざめている。学校に行くにはヤンキーゾーンを突っ切る以外に道はなかった。

 

私と滝沢は顔を伏せながら自転車を進める。が、

 

ヤン女「止まれや!」

 

すぐバレた。

 

ヤン女「ちょっとこいや」

 

ワイ「はい…」

 

ヤン女「ウチらのこと覚えてるよな」

 

ワイ「いやー…?w」

 

ヤン女「昨日会ったばっかりやろ!!」

 

ワイ「はい、覚えてます…」

 

まさか即日シバきにくるとは予想外だった。ヤンキーが物事をすぐ行動に移せるようなフットワークの軽い生物とは思っていなかったのだ?

 

ヤン女「お前ら知らんでw今日ほんまにド突き回したるわ」

 

ああ、今日もテストなのになあ…と思ったがそれどころではなさそうだ。まあどうせ勉強してないからテストはいいのだが。

 

ヤン女「先輩!こいつらが言うてた奴ですわ!シバいたってください!」

 

先輩「おう」

 

集団の中心からプーマのジャージを着た"先輩"が顔を出した。ドフラミンゴみたいなイカついサングラスをかけたその先輩はなんとヨッシーだった。

 

ヨ「おう、おはよう!何してるん?」

 

ヨッシーはアホなので「シバく奴=私たち」の等式をまだ理解しておらず、普通に挨拶してきた。

 

ワイ「ヨッシーは何してるん?」

 

ヨ「こいつら中学の後輩やねんけどな、ムカつく奴おるっていうからシバきにきたねん」

 

そう言いながら肩をグルグルさせるヨッシー。やる気は満々だが、やはりアホのようだ。

 

ワイ「ヨッシー、言いにくいんやけどな、シバかれるんワイやわ」

 

ヨッシー「?」

 

刹那、ヨッシーの脳内パルスが全宇宙を駆け巡った。実は私と滝沢は単純な戦闘能力が高めの人間なのだ。私は柔道部に所属していて全国大会出場の経験があるし、滝沢は中学の頃結構ヤンチャをしており、今でもサッカーで鍛えた体は並の高校生よりはガッシリしていた。

 

そんな我々と戦闘に突入することでどのような結果を招くか、ヨッシーはアホなりに結論を出した。

 

ヨ「ふーん……まあ暴力が全てじゃないからなあ」

 

ヤン女「!?!?!?」

 

ヨ「話し合いで解決せなあかんわこういうのは。あ、2人はもう行って!あとはこっちで話しとくから!」

 

ヤン女「ちょっと待ってくださいよヨッシーさん!こいつらマジでウチらナメてますよ!」

 

ヨ「やかましいねん!なんでも手出したらええんと違う言うてるやろ!」

 

ワイ「ヨッシー、ワイらはもう行ってええ?」

 

ヨ「ええよええよ!はよいって!」

 

ヨッシーとヤン女が言い争っているのを尻目にわたしと滝沢はその場を立ち去る。去り際に

 

ワイ「ほな、また…w」

 

と煽りを入れていくとヤン女は烈火の如く叫んでいた。この日のテストには当然ヨッシーは来ておらず、それが原因かはわからないがほどなくしてヨッシーは高校を退学した。

 

今回の記事からも分かるようにさらなる高みを目指す道のりは平坦ではない。私は高校の頃、毎日上り坂をチャリで頑張って登っていたのだ。

さら高と覚える!はじめての点数計算Vol.1

こんにちは~
さらなる高みです。

 

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最初に言っておくと、今回は雑談的な内容!


ざっくりまとめると「点数計算を覚えられへん人向けに連載するわ~」って記事です。

 


今年も一年いろいろありましたね~。


私個人としては天鳳七段になれたっていうのがビッグニュースなんですが、それもこれも天鳳を通じてたくさんのユーザーと交流できたおかげですかね。

 

本当に去年まではTwitterを眺めるだけだったんですけど、思えばイーソーのマスターにフォローしていただいたのがキッカケですかね~。

 

お、なんかすごい強い人いるな。


しかも大阪で雀荘経営してるんや!

いつか機会があったら行ってみよ~。

 

で、 実際行ってみたらコミュ力モンスターみたいなマスターだったのでとても親切にしてくださり、イーソーで開催される大会に誘ってもらったり、 天鳳民を集めてオフ会を開いてもらったり…

 

多分この辺りから後ろ見したりされたり、 わからないところを直接教えてもらえる機会が増えたのでかなり麻雀は上達しましたね!

 

そっから交流の機会が増えて自分の名前を冠したオフ会を開いたりなんやかんやでフォロワーさんも増えて今に至ります。

 

最近はブログでこれまで関わってきた天鳳民を紹介したり、フリー雀荘のマナ悪を紹介したりと本当にしょうもないことばかり書いていたんですが、 やはり私としては世のため人のためになることを書きたいわけです 。

 

そこで原点に立ち返って「自分が書けることって何だろう?」 と考えてみました。


答えだけ言うと、「自分だけが書けること」 なんてないんですよね。この情報過多時代。

 

それができりゃいいんですが、そもそもこのブログ自体片手間に気が向いたときに書いてるので、 あんまり頭は使いたくない。

 

なのでどこまでも短絡的に「需要がありそうなこと書くか~」と考えました。

 

今の麻雀界の流れとして、Mリーグをきっかけに流入したライト層の方がものすごく多いと思 ってます。

 

麻雀に触れ始めたきっかけは人それぞれだと思いますが、 大別すると麻雀が好きな人は以下のタイプに分類されると思います。

 

 

観戦勢

麻雀を見るのが好き。ルールはよくわからないし、実際にプレイしてみようとはあんま思わない。

 

 

 

プレイヤー予備軍

観戦を通して少しずつルールを覚えていきたい。今はまだ無理だがいずれはプレイヤーになりたい。身内のセットとかなら遊んでもいいかな。

 

 

〜〜〜プレイヤーの壁(参入障壁)〜〜〜

 

 

プレイヤー

あらかたルールは把握してる人。あとは戦術を身につけてさらなる高みを目指すだけ。他人のサポートがなくてもプレイ可能な人たち。

 

 

 

麻雀におけるプレイヤーとその他を分ける参入障壁が生まれる大きな要因に「ルールの複雑さ」 があると思うわけです。

 

麻雀のルールは覚えることが多すぎます。
まず役を覚えないといけないし、 役がわかるようになったら今度は点数を覚えないといけない。で、 その先は点数計算ができるようにならないといけない

 

リア麻を打つなら山の分け方、取り方、 マナーがどうたらこうたら…

 

かましいわ!

ってくらい覚えることがあります。

 

 

私も今でこそ全て最低限は身につきましたが、

 

これ0から覚えるの超大変だよな~


新規参入の人たちって苦労しないのかな~

 

と思ってTwitterを眺めていました。

 

すると出るわ出るわ、「点数計算意味わからん」「 もうこの制度自体なくせ」「 点数計算できないから雀荘にいけない」などなど(全て私の要約です)、 点数計算に関するご意見の多いことww

 

 

そんなわからんか?と思って「点数計算 やり方」とかでググると、解説サイトとか動画は出てくるんですけど、

 

慣れない言葉が多いせいかあんまり読む気にならないんですよね。

 

本気で覚えようと思ったら、そういうサイトを読み込めばいいんですけどこのクソ忙しい時代になかなかそんな時間も取りたくないですよね。

 

私もそうでした。

 

だからこの題材にうまくブログで触れたら面白そうだなって思いました。


どんな記事にしたら需要があるかな~といろいろ考えた結果、
【1】     読むのがめんどくさくない記事
【2】     直感的に理解しやすい記事


この2つの条件をクリアしていれば、これまで点数計算を敬遠していた人たちも読んでくれるんじゃないかと思ったわけです。

 

 

なので、「一つ一つの記事をできるだけ短く、 かつ専門用語などはできるだけ省いて誰でも理解できる記事を書く !」というのを目標に、 点数計算に関する記事を定期的に更新していこうかと思います。

 

 

このブログを読んで点数計算を理解できた人が増えて麻雀界隈がもっと盛り上がればいいな~ と思ってます。

 

ので、皆さんよろしくお願いします。

 

ついでに自分の理解も深まればいいかな。70符とか結構あやしいしww

 

 

点数計算の歴史とか正式な計算方法とかそんなんに触れるつもりはないです。

 

ブログを完走した方の到達目標は「フリー雀荘で普通に点数申告できる」程度です!

 

途中で企画倒れにならないようにがんばります。

 

とりあえず次回はまず点数を覚えるところから書こうかな。早くも詳しく解説できる自信がない。


それでは今回はここまで!
続きはまた次回!

天鳳民列伝Vol.7"じぇる"

皆さんは関西に存在する「じぇる」 という伝説を知っているだろうか。


天鳳九段

最速最強

スーパーデジタル

ヴィーナスの選択

 

すべてじぇるさんを表す異名である。どっかで聞いたことあるようなものも混じっているが、 気のせいである。すべてはじぇるさんを表している。

 

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彼の残した功績は数えきれず、天鳳界、 ひいては麻雀界において強い影響力を持っている。 彼の一言は息吹となりて時に新たな命を生み出す春をもたらし、 時に極寒の冬をもたらす。 彼の歩いた足跡の一つ一つが伝説なのだ。

 

そんなじぇるさんと私が初めて出会ったのは2019年2月。青ちむさんが関西を訪れたことをきっかけに開催された天鳳オフ会の打ち上げの席だった。


私はこの日、 一身上の都合により麻雀には参加できなかったので夜の飲み会から参加したのだが、 現場に到着するともうみんないい感じに出来上がっていた。

 

爽やかに酒を楽しむはるにゃむさん天鳳クソゲーと断じてやまないあっきーさんと初めて出会ったのも実はこの時(だと思う)なのだが、それらの思い出を霞ませる強烈な男がそこにいた。

 

 


「さらたかしゃんでつか~~!?」

 

 


ハイトーンの少し舌足らずな声。
振り向くと、 おしゃれなツーブロックパーマダンディな髭をたくわえた青年がいた。

 

それがじぇるさんとの初めての出会いだった。

実はじぇるさんとリアルで会うのはこの時が初めてだったが、「 みんはや」 という早押しクイズのアプリで何度か対戦したことがあったので全く面識がないというわけではなかった。

 

ネット上でも若干舌足らずな雰囲気を感じていたが、 まさかリアルでも同じ口調とは思っていなかった。

 

 

「ボキが天鳳九段のじぇるでつ~。 さらたかさんのクイズいつも楽しんでまつよ」

 

 

じぇるさんはそう言ってハグを求めてきた。 ものすごいアメリカンな挨拶だ。 もちろん拒否する理由もないのでじぇるさんと熱い抱擁をかわしたその時…

 

 

 

 

 

 

 


ブビビッ

 

 


なんとじぇるさんは結構な音量で湿度を含んだ屁をこいたのだ。初対面で、しかも結構オシャレげなお店で、 ハグをした状態屁をこかれるという経験は生まれて初めてだった 。

 

 

「ついつい出てもうたわ~」

 

 

恥ずかしそうに手で顔を覆うじぇるさん。

 

そうだよな、 まさか意図して屁をこいたわけではないだろう。

 

私は危うくじぇるさんを誤解するところだった。 まあまあ酒臭かったし、 酔っ払って少しだけ括約筋が緩んでいただけだろう。


こうして私はじぇるさんとセンセーショナルな出会いを果たしたのだが、この後も会えば会うほどじぇるさんという人間の深みを知っていく ことになった。

 


ある時じぇるさんは麻雀の大会で親満貫をあがり、

 

 

「ルルルルルルルォン!!!12000の2枚~~~!」( 祝儀はないルール)

 

 

と発声。初めて親満を和了した大学生みたいになっていたが、これはいつまでも初心を忘れるなというメッセージだ。と同時に祝儀ルールを想定して収支戦でも期待値の高いリーチだということを伝えたかったのだろう。

 


またある時は、
嬉しそうにリーチをかけたじぇるさんに私が追っかけリーチをした。

 

するとじぇるさんは、

 

 

「いいんでつか?ぽきに逆らうリーチなんかかけて」

 

 

と言いながらウキウキしながら私の手牌を覗いてきた。

 

私の手は
なんかの両面待ち 66999m


みたいな感じだったのだが、 ウキウキで手牌を覗きに来たじぇるさんは私の手を見た瞬間、

 

 

「あっ…ふ~ん。そういうリーチね…」

 

 

と急にテンションダウン。

「まさか6-9mじゃないよな?」 と思って流局後に手牌を覗くとばっちり6-9m待ちで草だった。

 

しかし、よくよく思い返せばじぇるさんが「自分の待ちが薄い」という情報を表情で漏らすなんてそんな初歩的なミスをするだろうか?

この時じぇるさんが何を考えていたかは計り知れないが少なくとも深い思考を持って私の手牌を覗いていたのだろう。

 


またある時。

じぇるさんの手を後ろ見していた時のこと。

 

23345p 777m 456s 白白

 

みたいな手でテンパイしたじぇるさん。確かドラが一丁あったと思う。もちろんリーチをかけるのだが、リーチ後に私の方を向き、

 

 

「こりはココ(4p)ツモったら高めでつよさら高さん」

 

 

とウキウキし始めた。そして直後、しっかり宣言通り高めの4pをツモ。


私はパッと見て三色もイッツーもないのに何が高めか?と思ったのだが、すぐにその意味を理解した。テンパネするということか!

 


「チュモ~!

777mの暗刻で4符!

白白の対子で2符!

ツモで2符!

234 35でカンチャンにとれるから2符!

テンパネ1300-2600!」

 


さすがじぇるさんだ。 瞬時にこのテンパネを計算できるのは相当に麻雀が強くないとできないぞ。私は心の底からじぇるさんに賛辞を贈った。

 

 

 

 

 

 

 

 


こがらしまる「4+2+2+2でちょうど10符だから1000-2000じゃね?」

 

 

一瞬、場が微妙な空気に包まれる。

確かに言われてみるとテンパネには2符足りない。 まさかじぇるさんが計算を間違えたのか? あれだけテンパネイキリをしたのに。私は背中に冷たい汗が流れるのを感じた。しかし、その不安は杞憂だったとすぐに知る。

 

 

「…。ぽきはね、みんながちゃんと点数計算できるか試したの。 良かったわ~みんなが何も考えんと点数支払わなくて」

 

 

さすがじぇるさんだ。

まさかじぇるさんが計算をミスするなんて一瞬でも考えた私が愚かだった。じぇるさんは私を含め、同卓者がちゃんと頭を使いながら麻雀を打てているか試していたのだ。

 

このような心遣いができるプレイヤーはそうそういない。 私のじぇるさんに対する評価は高まる一方でとどまるところをしらなかった。

 

 

このように、我々ではじぇるさんの域に到達することは容易ではないが、じぇるさんに憧れるじぇるキッズの皆さんはまず形から真似をしよう。


じぇるさんといえば、会話の時に入れる独特のモーション「じぇる語」 と呼ばれる(私がそう呼んでいる)独自言語を使用することで有名だ。

 

 

まず、モーションについて。

右手をグーにして、人差し指だけを伸ばそう。モノを指差すときの形だ。そのまま真っすぐ腕を伸ばし、胸の高さで停止。

 

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この時、 肘が伸び切っているので力を抜いて腕で「逆への字」 を作るように意識しよう。 そして手首にスナップをきかせながら肘から先を上下させる。

 

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これが有名な「じぇるモーション」である。 この動きを織り交ぜながら話すだけでも格段にじぇるさんっぽくなる。

 

次にじぇる語だが、これは習得が難しい。 これまでじぇる語を学術的にまとめた論文は存在しないのでもしかしたらこの記事が世界初のじぇる語に言及した書籍となるかもしれない。


まず一人称は「俺」や「私」ではなく「ぽき」または「ボキ」 にすること。

 

そしてじぇる語には「です」「ます」 という言葉は存在しない。全て「でつ」「まつ」と発音すること。そして 基本のイントネーションは関西弁だ。

 

あと、 女子が不快に思うランキング上位にある黄色い顔のやつの絵文字( androidだと少し仕様が違うかもしれない) をつければ完全にじぇる語だ。

 

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ここで例文を見てみよう。


例「ぼこなつさんの運量の低さを露呈する結果となってしまいました。残念なことにラス争いのライバルが私だったのがぼこなつさんの敗因です」

 

じぇる

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こんな感じだ。 リアルではアクセントを関西弁に近付けてじぇるモーションをつければ完璧だろう。今回はついていないが😘や😃、😅などの顔文字は基本的には語尾につけよう。

 

まだまだじぇるさんに関する逸話は尽きないのだが、今回はここで筆を置く。

 

本物のじぇるさんに会いたい人はぜひ大阪を訪れてほしい。

 

じぇるさんはアツイ麻雀打ちなので来るものは拒まない。

天鳳民列伝Vol.6"さらなる高み"

このコーナーでは私が尊敬する天鳳民達を本人の許可なく勝手に紹介する。

 

私としたことが不覚にも自尊心【プライド】 というものを失っていたようだ。 私が生きてきた中で最も尊敬する天鳳民は他ならぬ私自身である。

 

他の人の紹介をする前に真っ先に自己紹介をするべきだったのにこれまで失念していた。

 

Vol.6でそのことに気付けて本当に良かった。ということで、今回はこれまでブログに書いたことのない私の過去編を紹介する。先に言っておくが今回はただの自分語りだ。

 

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さて、まずは私の雀風だが、面前守備型を自称している。


奇をてらったことはしないオーソドックスな打ち手を目指しているが、実力不足のためエキセントリックな仕掛けをしていることもある。

 

基本戦術は先手を取ってリーチ。

後手に回ったらオリ。

だけど打点があったら猛プッシュする型。

成績分布は2着>>3着>1着>4着型で攻撃力はやや低めである。門前派のため副露率は平均より低めだが、リーチ率は高め。 守備型といいつつ下手くそなので放銃率も高め。

 

ブログの一番最初の記事に「麻雀が下手くそすぎてゆうせーさんに牌譜検討してもらったら舌打ちされるレベル」と書いたが、9月に無事検討してもらい、幸い舌打ちは免れた。

 

検討中、私の新たな必殺技「100万年前から俺はテンパってんだよリーチ(通称、 高まリーチ)」をゆうせーさんに見出されたが、 これは天鳳ではあまりよろしくない技だそうなので最近は封印気味 だ。

 

あの検討以降、迷ったらリーチを打つ事にしたので以前にも増してリーチ率が高まっている。しかし、フリーやセットでは未だに高まリーチを打つことがある(これはゆうせーさんには内緒だ)。

 

※1 高まリーチ
先制テンパイしてリーチを打った方が良い状況にも関わらずダマに しておいて、 他家が副露したりリーチしてきたら突然ブチギレしてツモ切りリー チをかけること。このとき「 100万年前から俺はテンパってんだよ!」 と叫ぶことで威嚇効果を高められる。


※2 ゆうせーさんの牌譜検討放送
毎週水曜日23時からニコニコ生放送にて配信中。 自分の牌譜を送ると検討してもらえる視聴者参加型。 見ているだけでも勉強になるが、 検討を通して自覚のない自分の特徴を見抜いてくれる。 検討希望の人はゆうせーさんに連絡しよう。

 

話は変わるが、私はどうも中高生の頃から「絡まれ体質」 なようで、ヤンキーによく絡まれる。 自分ではそんな貧弱そうなオーラは出ていないと思うのだが、 原因はわからない。

 

雰囲気とかナメられやすいのだろうか? 実際今でも雀荘FREAKSによく絡まれている。

 

 

 

今回は私の絡まれエピソードを話すことにしよう。

 

 

あれは大学1年の夏休み…。

 

 

私は兵庫県で生まれ育ったが、香川の大学に通っていた。


初めての一人暮らし。そして、初めての長期休暇を利用した帰省。 久しぶりに実家に戻り、高校の同級生たちと遊ぶことになった。

 

集合場所は駅にあるマツモトキヨシ
懐かしい顔ぶれが4名集まり、少しその場で談笑していた。

 

ふと駅前の広場を見ると、中学生っぽいヤンキーが数名たむろっていた。

 

 


顔がめちゃくちゃ幼いのに腰パンしてタバコを吸っている様があまりにもコミカルで私はつい笑ってしまった。

 

するとヤンキーはその気配を察知したのか、タバコを投げ捨ててこちらに向かってきた。

 

 

ヤ「おい、お前今こっち見てわろてたやろ?ナメとんか?」

 

ワイ「ヒエッw」

 

 

めちゃくちゃ巻き舌で絡まれて面白すぎて鼻水が出てしまった。


ヤンキーの彼が声変わりしていなかったのもシリアスな笑いを加速させた。

 

 

ヤ「なに笑ってるんじゃ!お前なあ…」

 

ヤ「どこ中(どこの中学)やねん!」

 


この質問にはさすがの私も度肝を抜かれた。
どこ中って…こっちは大学生だよ。

 

一瞬そのまま在籍する大学の名前を告げようかと思ったが、 彼もアホではないだろうからさすがに私が中学生でないことはわかっているだろうと思い、出身中学を伝えた。

 

 

ヤ「ほぉ~○中かいや。俺はなぁ、△中や」

 

 

うちの地元には○中学と△中学という2大荒廃した公立中学が存在する。

荒れているとはいえ一部のヤバイ奴が狂ってるだけで大体の生徒は 普通の中学生なのだが、 校区が隣り合っていることもあり数十年の歴史を持つ犬猿の仲で有名だった。

 

 

ヤ「俺ら今度なあ、○中と戦争すんねん」

 

ワイ「wwwwwwwwwwwww

 

 

笑いをこらえるのももう限界だった。 中学生同士の戦争はあまりにも草だ。


大乱闘スマッシュブラザーズでバトルでもするのだろうか?

 

最近の中学生の戦争事情は知らないが、 まさかリアルにそんなセリフを聞くとは思っていなかった。

 

 

ヤ「ああぁ~"うずく"わぁ~」

 

 

彼は肩をぐるぐる回し、シャドウボクシングを始めた。

 

 

ヤ「人ぶん殴りたいわ~うずくわ~」

 

 

今にも私を殴りそうな勢いのキレた眼光。
やばすぎる奴に絡まれたことにこの時点でようやく気付いた。


私の友人も「もう行こう」 と厄介ごとを回避したそうな顔をしていた。

 

 

ヤ「お前らほんまムカつくわ。おい、お前名前言え

 

 

誰がこんなヤバイ奴に名前を教えるのだろうか。


こんな奴は相手にしないに限る…そう思った瞬間だった。

 

 

 

 


A「Aです」

 


ワイ・B・C「!?!?!?!?!?!?」

 

 


私の友人のAは少し抜けたところがあるが憎めない奴だ。


しかし、この時なぜ名前を名乗ったのか今でも理解できない。


しかもご丁寧に本名を名乗っている。


ヤンキーは自分の要求が通ったのか上機嫌だった。

 

 

ヤ「Aやな。よし、じゃあ次お前。名前は?」

 

 

Aが名乗ってしまったせいで順番に自己紹介する流れができてしまった。

 


しかし当然、こんな奴に本名を教える義理はない。 私はパッと頭に浮かんだ今日ここにきていない友人の名前を名乗った。

 

 

ワイ「田中です」

 

 

 

A「え!?!?」

 

 

 

おいA、ヤメロォ…
何を「お前、田中じゃないだろ!?」 みたいな顔でこっち見てるんだよ。。。

 

 

ヤ「ん!?お前ほんまに田中か!?」

 

 

案の定、ヤンキーにも疑惑を生じさせてしまった。

 

 

ワイ「はい、田中です…

 

 

しかしここは心を殺して押し切る。
心の中で田中がサムズアップをしていた。ありがとう田中。

 

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A「…?」

 

 

Aはアホなのでずっと口を開けてこっちを見ていた。まさかここまでIQが低いとは思っていなかった。

 

その後、BとCも名乗らされたがA以外は偽名を名乗った。


Aはみんなが名乗るたびに「えっ!?」と言っていたが、 途中からヤンキーも慣れたのか反応しなくなっていた。

 

 

だが、ここでついに友人Bのイライラが頂点に達していた。


Bはサッカー部出身の陽キャだが、イラ立つと顔に出るタイプである。しかも結構喧嘩っぱやい。

 

ここまで耐えていたようだが、私はBがいつキレるか気が気でなかった。

 

 

そんなBの不貞腐れた態度をヤンキーも察したようだ。

 

 

ヤ「なんやお前。めっちゃふてこい顔してるやん」

 

 

ヤ「ムカつくわ。土下座せえ」

 

 

B「あぁ!?なんで土下座せなあかんねん!」

 

 

やばい!これ以上挑発するなヤンキー!


しかし思ったより高圧的なBの態度にヤンキーもひるんだのか、 軽く舌打ちをして、

 

 

ヤ「ッチ…。ほな、ええわ!おい田中!お前が土下座せえ!

 

 

ワイ「…」
B「…」
C「…」
A「…」
ヤ「…」

 


ワイ「…あっ、ワイ?」

 

 

ヤ「お前ほんまに田中か!?」

 

ワイ「アッアッ…田中です」

 

 

油断していた。 とっさに話を振られても私は田中ではないので反応できなかった。


完全に気を抜いていたのでヤンキーの怒りのボルテージも高まってしまった。

 

 

ヤ「あ~お前らホンマむかつくわ!おいA!お前が土下座せえ!

 

 

A「土下座で許してくれるんですか!?」

 

 

 

流れるように片膝をついて土下座のフォームに移行するA。

 

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そのあまりにもなめらかな動きにヤンキーも思わず、

 

 

ヤ「アカンアカンアカン!待て!お前の土下座は軽いねん! お前はええわ!」

 

 

A「はい…」

 

何を「許してくれないのか…」みたいな感じでシュンとしてるんだよ。


なんかいちいち話をややこしくしているのはAなんじゃないのかという気がしてきた。

 

 

ヤ「もうあかん、イライラするからちょっと一服するわ」

 

 

ヤンキーはストレスがピークに達したようで、 タバコを取り出して火をつけた。

すると、

 

 

おじさん「オイ」

 

 

ヤンキーの後ろに立っていたおじさんが突然声をかけてきた。
次から次へとなんなんだ?

 

 

おじさん「話を聞いていたんだけど、君まだ中学生だろう?」

 

ヤ「あ?だからなんやねん。関係ないやろ」

 

おじさん「あるんだよ」

 

 

おじさんはそういうと胸元からすっと黒い手帳を取り出した。


桜の代紋を背負ったこのマークは…警察手帳だ!

 

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おじさん「私は警察だ」

 

ヤ「ああ!?」

 

おじさん「詳しく話を聞かせてもらう。 まずはタバコを捨てなさい!

 

 

いいぞおじさん! なんかよくわからんが急にヤンキーの注意をおじさんがひきつけてくれている。逃げるなら今の内だ。しかし、 その場を離れようとしたその時…

 

 

ヤ「チッ…うっとうしいな!!(タバコポイッ)」

 

 

おじさん「ポイ捨てをするな!!!!拾え!!!!!」

 

 

 

周囲に響き渡る怒号。周りの人もびっくりして足を止めていた。


そもそもタバコを捨てろといったのはおじさんなのだが、 捨てたらキレるというその状況に私は笑いが止まらなかった。

 

私たちは腹を抱えながらその場を脱出し、その後サイゼリヤで大いに爆笑した。

 

 

登場人物の大半がアホでしんどい一日だったが、 私はなぜかこのように変な人に絡まれやすい。

 

さらなる高みを目指す道のりも決して平坦ではないのだ。

 

 

~完~

12/8 大阪オフ会レポ

やほー

さら高だよー

 

今回も参加してきましたイーソー難波店で開催された大阪天鳳オフ!

 

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あの最強のアマチュアとして呼び声高い山越貴広さんが参加するアツすぎる大会。見逃すわけには行かない!

 

しかも画像の参加者に加えて天鳳位のウルトラ立直さん(イケメン度も天鳳位)も緊急参戦!

 

これまでのオフ会でトップレベルに豪華な参加者に身震いするも、当日の集合時間を1時間間違えるイージーミスを犯してしまった😅

 

スタートから躓いてしまったが、案の定イーソー難波店と梅田店を間違えるモノや、寝坊をかますモノがいたおかげで自分の遅刻はうやむやに出来た。

 

オフ会前の山越本販売会でついに私も通算2冊目の麻雀戦術本をゲット(もう一冊はゆうせー本)。

 

バッチリサインももらいまんた!

 

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大会では久しぶりにだーよさんと麻雀打ったけど、本当に楽しそうにゼンツしてくる。まるで安パイのように無筋のドラを切ってくるので一瞬も気が抜けない戦いだった。

 

さら高杯では4半荘打って3900一回しか和了していなかっただーよさんだが、今回はだーよ無双を発動。役ありハネマンを積極的に曲げて参加者の心にトラウマを残したようである。

 

ブービー賞の2人にプレゼントされた戦略本を「よう読みや」と野次るなど完全に強者の余裕を取り戻していた。

 

大会後の飲み会には鳳東のうさぎさんまで参戦。KBR決勝でイーソーオクトパスは惜しくも敗れてしまったが、健闘を称えあった。

 

今回は人数が少な目だったのもあっていろんな人と結構話せたのがよかった〜!大会の企画運営をしてくださったマスターに感謝です!

 

 

夜は安定のばんハウスで市原アニキ、あだつと語り合った。あだつくんが想像を絶するガリガリで草生え散らかしていたのは内緒だ。ちゃんと飯食えよ!

 

そして明けた12/9は牌テンションでゆうせーさんと対決しに行くことに。元々さらたか、ばん、市原アニキのさん人で行く予定があだつくんにはるにゃむアニキ、ぴおぴおさんも加わってプチオフ会状態に。

 

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身内ばかりなのに卓組考えてくださってゆうせーさんありがとうございました!

 

ちなみにゆうせーさんとの直対は2着(ゆうせーさん)3着(ワイ)。対面に麻雀が上手すぎる市原秀朗プロがいらっしゃったので仕方ない、、、

 

あだつ・はるにゃむ・ぴおぴお・ゆうせーさんという地獄みたいな卓を尻目に牌テンションを後にした。

 

再び大阪に舞い戻り、今度は日本橋にある伝説のギャル雀ぼたんへ。なんとここではdainaさん、ゆくんかさんにエンカウント。どこまでも飽きさせない1日だ。

 

あまり成績は振るわなかったので"お出かけ"はまたもお預けに。しかしかわゆいナオンと麻雀を打てる最高の店なのでみんなもぼたん行ってね。

 

駆け足気味に二日間を振り返ったが先程市原アニキを東京に送り出し、魂の帰宅。

 

ほんとオフ会楽しいな〜

またさら高杯したいな〜と思いながら、洗濯物を回すさらなる高みでした。

天鳳民列伝Vol.5 ボコボコなっちょ

このコーナーでは私が尊敬する天鳳民を本人の許可なく悪意に満ちた文章で勝手に紹介する。今回ご紹介するのは、 以前イーソーオクトパスのチームメイト紹介でも取り上げたボコボコなっちょ選手だ。

 

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彼は小生意気な大阪のクソガキという属性を限界まで強化したような存在で、コテコテの関西弁と無駄に強気な発言は往年の亀田〇毅を彷彿とさせる。 基本的に麻雀中は対戦相手を煽るという分かりやすい悪役(ヒール)である。

 

実際は謙虚で丁寧な一面もあるにはあるが、だいたい猫をかぶっているだけである。

 

同じ関西天鳳民であるをがわとは犬猿の仲で( もちろんなっちょが)、よくLINE通話をしながら罵り合っている。 セットでも二人のリーチ合戦は阪神VS巨人武田信玄VS上杉謙信宮本武蔵VS佐々木小次郎マリオVSクッパカカロットVSベジータのように盛り上がることは必至の好カードだ。

 

外見的にはイーソーオクトパスのアニキとして親しまれるはるにゃむ選手を一回り小さくした感じで、 髪形や顔の雰囲気がどことなく似ているので兄弟説が流れている。


そんなボコボコなっちょ選手を語るエピソードとして、ついこの間のセットの話をご紹介。

 

 

点数状況が平たいまま迎えた東風戦サドンデスの南1局。


トップ目が頭一つ抜けている状況で、はるにゃむアニキ、ばん九段はどちらも僅差の3・4着目。 しかし、なっちょも2着目とはいえ気は抜けない。そんな状況だった。

 

満貫ツモでトップという条件のなっちょはこの局、 比較的整った配牌をもらっていた。

 

後ろ見をしていた私は「このまま手なりで進めてリッチかな」 と思っていると、なんと突然なっちょが「はい、満貫見えた」 と言って面子を崩し始めた。

 

ついにIQが2になったか?と思いながらもあまり局面のことを口に出して周りに情報を与える のもよくないかと思い黙って見守る私。一方、 なっちょはどんどん面子を崩していく。ドラも持っていないし、手役も見えないが何をしているんだろうか?

 

さすがに見かねた私はなっちょに声をかけた。

 

ワイ「なっちょそれホンマ?」
なっちょ「…マ(ホンマの意味)」

 

 

私にはさっぱり満貫が見えず、 首を傾げているとなっちょがヒントをくれた。


河を指差して、次に自分の手牌を指差す。

なにしてんだこいつ?と思ったが、 なっちょは執拗にヤオチュー牌を指差した。


よく見ると河に並んでいるのも全てヤオチュー牌。

 

……!そうか!

 

 

なっちょ「な?満貫あるやろ?」

 

 

そう、なっちょは流し満貫を狙っていたのだ。
手牌に残っているヤオチュー牌の数と残りのツモ番を数えてみると 、決して不可能ではなさそうだ。しかしまだ数枚足りていない。 このままではケイテンもとれずに終わってしまいそうだが…

 

そんな私の心配も杞憂に終わり、なっちょは次々にヤオチュー牌を引き入れていく。そして、 残りのツモ番を全てしのぎ切れると確信したその時だった。

 


なっちょは前原○大よろしく右手を高らかに掲げた。

 

 

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なっちょ「はい!もう先言うときますわ。流し満貫。足りました~ !」

 

 

小憎たらしい表情で勝利宣言をするなっちょ。
このときのはるにゃむさんの「あ?」 という感じの表情が忘れられない。

 

 

 

なっちょ「もう足りてます~。鳴かれる牌残してません~。 はいトップ~」

 

 

ボコボコなっちょ… あんなに早い巡目からこの未来予想図を描いていたとはやるじゃないか。私は彼を心から称賛したかったが、 一つだけひっかかることがあった。

 

その勝利宣言、しなくてもよかったんじゃないか?

 

フラグになりそうな気がするが…
このまま進めばなっちょが流し満貫を達成することは確定しているが、 それをはるにゃむ選手とばん九段が指をくわえてみているだろうか ?そういえばさっきからばんがやけに静かだ。 私は一抹の不安を覚えながらも深く頷くなっちょを見守った。

 

すると、

 

 

なっちょ「あ、一枚足らへん」

 

 

なんとボコボコなっちょ選手、 チーで海底がズレたことを計算に入れておらず、 痛恨のヤオチュー牌不足が発覚。

 

あれだけイキっておいて流し満貫に失敗するのは恥ずかしすぎるぞ 。

 

 

なっちょ「嘘やろ?嘘やろ?マジで…頼む!来てくれ…!」

 

 

悲痛な叫びをあげながら力強く盲牌をするなっちょ。


そう簡単に奇跡は起こらない。 ヤオチュー牌ってのはサッと場を流したいときには無限に来るが、 国士無双や流し満貫を狙っているときには全く来なくなるものなのだ。

 

しかし、

 

 

なっちょ「きたーーーーー!」

 

 

漢ボコボコなっちょ、ヤオチュー牌を発掘。 これで流局までしのぎ切れることが確定した。 しかも一枚たりとも鳴かれる牌は残っていない。ポンはおろか、チーすら許さない完璧な牌の残し方だ。

 

やったな、なっちょ。
お前がNO.1だ。

 

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渾身のドヤ顔をするなっちょ。ドリンクもグビグビ飲んでいる。 勝利の美酒というやつだ。
対照的に悲痛な表情で歯を食いしばる現状ラス目のはるにゃむさん 。

 

 

 

 

 


だが最後の1巡、事件は起きてしまった。

 


ばん「ツモ。300-500」

 


まさかのサドンデス続行の300-500ツモ。
やはりなっちょを妨害するのはこの男、ばん九段だった。

 

 

なっちょは酸欠の金魚よろしく口をパクパクさせて青ざめている。 怒りか悲しみか、とにかくひどいショックを受けたのか唇が震えていた。


一方、 はるにゃむさんは局が続行されたので浮上のチャンスが残り、はしゃいでいた。

 

 

なっちょ「ほんまなんやねんこいつ…めっちゃうざいわ…」


ワイ「まさかあなた…麻雀お上手の方ですか?」


ばん「はいぃ~!」


はるにゃむ「やっぱり九段は上手!上手やわ」


なっちょ「ほんまだるいって…」

 

 

 

ちなみにこの後、 先制立直を打ったなっちょだったが親のはるにゃむさんに追っかけられて放銃。5800の失点となりラス目に転落。 次局もばんに和了されてラスを押し付けられてしまった。


麻雀における勝利宣言は99%フラグとなってしまう。


「○段まであと1トップ」 とかツイットしてしまうと大体連ラスを引くのと同じだ。

 

ボコボコなっちょの痛みはいい教訓になった。
私たちも勝利を確信したとしても、大人しくしていよう。