第12話 いつも心に太陽を 脳内で行う報連相
本当に自分は七段になれるのだろうか。
どうも、さらなる高みです。
第1話
https://saranarutakami.hatenablog.com/entry/2019/08/02/012228
第2話
https://saranarutakami.hatenablog.com/entry/2019/08/02/183423
第3話
https://saranarutakami.hatenablog.com/entry/2019/08/04/022246
第4話
https://saranarutakami.hatenablog.com/entry/2019/08/08/000104
第5話
https://saranarutakami.hatenablog.com/entry/2019/08/08/234103
第6話
https://saranarutakami.hatenablog.com/entry/2019/08/15/021419
第7話
https://saranarutakami.hatenablog.com/entry/2019/08/30/001649
第8話
https://saranarutakami.hatenablog.com/entry/2019/09/14/193333
第9話
https://saranarutakami.hatenablog.com/entry/2019/09/19/234445
第10話
https://saranarutakami.hatenablog.com/entry/2019/10/16/015439
第11話
https://saranarutakami.hatenablog.com/entry/2019/10/18/221556
天鳳に挑戦している人たち…
取り分け打数がまだ少ない鳳凰卓未経験の時はこの記事の書き出しのようなことをよく考えがちだ。
私も幾度となくポイントを減らし、その度に「七段は自分には無理だ」と頭を悩ませたものだ。
岡本プロとの出会い…マスターとの出会い…そしてイーソーや天鳳オフを通して知り合った数多の愉快な仲間たち…
天鳳高段者の彼らとの出会いでモチベーションが上がった私は不調を引いてもとにかく打数で誤魔化していた。
天鳳は山あり谷ありだ。
時間を作るのは大変だったが、六段で再起を誓ってからは月に100半荘打つように出来るだけ頑張った。
そんなある春の日。
「関西でこんなイベントがあるんやけど、良かったら参加しませんか?」
マスターからこんなDMが届いた。
どれどれ…
おお、なんかすごそうだ…(小並感
マスター「赤無しの競技麻雀の大会です。チーム戦なのでこれまでオフ会で知り合った人を集めて天鳳民チームを作って出ようと思っています!一緒に出ませんか?」
正直最初は(六段のワイに声をかけるなんて人が足りないのかな?めっちゃ負けて恥をかきそうだなぁ😅)と思った。
(後にチームが大躍進するとは知らず…
イーソーオクトパス、なんとKBR二次リーグをトップ通過!!決勝戦は12/8鳳凰スタジオからの配信!)
→https://saranarutakami.hatenablog.com/entry/2019/08/26/012140
声がかかったのが4月くらい。
実はこのタイミングで関西にやってきた新社会人天鳳民もたくさんいた。
赤無し麻雀なんか打ったことないから、戦術もよくわからんし、面白いのだろうか。競技界にはいろいろややこしいマナーというか慣習というか…があるという噂を聞いているがマナ悪の化身(freaks)でもある私が飛び込んでいい世界なのだろうか…
思うことは色々あったが、せっかく声をかけてもらえたのだ。強者の技術を吸収するチャンスでもあるし、勉強させてもらおうと思ってチームへの参加を決めた。
内定者のグループに招待されて面子を見ると、まあ見事に鳳凰民ばかり…
メンバーの段位分布(元含む)は
十段
九段
九段
九段
九段
八段
七段
七段
六段←オラ
五段
オッフ…
「一番下じゃないんだからいいやん」
と思うやん?
ちゃうねんなそれが。
五段の人は競技麻雀をバリバリ打ってるので天鳳を打っていないだけなのだ。
つまり、この面子では自分が一番格下である。
だけどそれは裏を返せば、強い人達の麻雀を間近で見て勉強できるということでもあった。
その期待通り、実戦を前に親睦を兼ねて練習会でもしましょうということになった。
大会のルールを想定して、赤を抜いての麻雀練習。どんな戦術が有効なのか、とりあえず打ちながら考えてみることに。
なんと天鳳民、ほぼ全員が競技未経験。
なんならリア麻もほぼ未経験みたいな人もいた。
しかし、やはり基本の雀力の高さゆえか「副露手はかなり弱いのではないか」「3900は高打点だ」など、活発に議論が始まった。
そしてワイも初めての赤無し麻雀を打つことに。チームメイトの段位が高すぎるので勝てる気は微塵もしなかったが、これも修行だ。
後ろ見をしていたばん九段が「ここはこれを切った方が受け入れが広くなる」「ターツ選択をするときは二度受けを嫌いなさい」と目からウロコのアドバイスをたくさんくれた。
逆にこちらが後ろ見をしていてもばん九段とぴおぴお十段はいつもすんなりとテンパイしている。
手組みってのはこんなにも差が出るものなのかと感心した。と同時に、この2人の選択を自分の中に落とし込めるように「何を考えながら打っているのか」アドバイスを何度も求めた。
2人は親切丁寧に麻雀を教えてくれた。特にばん九段はばんハウスでアツイ麻雀論をレクチャーしてくれ、いつしか私の心の中に「心のばん」が生まれていた。
(画像はばんハウスです。特定はダメですよ)
天鳳を打っているとき。
何を切ればいいのか?押していいのか、引くべきなのか?考えることはたくさんある。
私はその度に短い持ち時間を利用して脳内会議を開催している。
例えばこんな具合だ。
2334578m123s56p西西
ドラ西
としよう。
23mと78mと56pのターツ選択だ。
全て両面で優劣がわからない。ドラがヘッドなので少しでも受け入れを広げたいが……
脳内さら高A
「端っこ待ちは強いから56pを落とす方向で良いのでは?1-4m、6-9mどちらが埋まっても端っこ待ちで強いですよ」
脳内さら高B
「違うね。赤5pを引く可能性もあるから筒子に手をかけてはいけない。3mをたくさん持ってると気持ち悪いから3mにしよう」
脳内さら高C
「なるほど、1-4mを裏目っても1mなら一気通貫を狙える。考えましたね」
脳内さら高D
「ボキも賛成なのだ😃」
脳内さら高E
「結論が出たようだな…」
さら高管制室
「では肉体に命令信号を送ります」
心のばん🌞
「その会議、待った!!!」
さら高s
「!?!?!?」
心のばん九段
「この形は頻出形ですよ。打筒子も打3mもダメです。この形からは8mを切るのが最も受けの広い選択です」
さら高E
「馬鹿を言うな!端牌の待ちは強いのになぜ8mを切るのだ!」
✨心のばん九段✨
「答えは簡単です。この図を見てください」
さら高s
心のばん九段💫
「8mを切っても233457の部分にカンチャンが残るのです。単純にターツを払うより受け入れが広くなります。ドラドラの手なのでここは受け入れMAXで行きましょう」
脳内ワイ
「ワイ…そんな形知らなかったゾ…こんなんじゃ鳳凰卓なんて夢のまた夢だゾ…」
🌟心のばん九段🌟
「そんなことはありませんよ。わからなければ覚えていけば良いのです。さあ、立ち上がって。諦めなければ七段到達は目前ですよ」
…ってな具合だ。
心のアドバイザー(以後メンターと呼ぶ)は自分に最適な答えを教えてくれる重要な存在だ。
このブログを読んでいるあなたにも目標としているプロやプレイヤーがいるだろう。
私はイーソーオクトパスの練習会を通じて心にばん九段を住まわせ、事あるごとにアドバイスを求めてきた。「あの人ならこう打つだろうな」と想像を掻き立てるのがメンター育成のコツだ。
もちろんメンターは本物の劣化版なので、可能なら積極的にコミュニケーションをとってメンターを常に最新版にアップデートしておこう。
桜舞い散る季節が過ぎ、無心で天鳳を打つ日々。
気が付けばついに私のポイントは2200/2400を超えていた。
続きはまた次回!
https://saranarutakami.hatenablog.com/entry/2019/11/12/112706
今回もありがとうございまんた。